ある日、突然すべてが変わりました。
同居しているのは私だけ。
だから、かかりつけ医もケアマネさんも、施設に入れるという選択肢は口にしませんでした。
「要介護5の妻を在宅で介護を続けるしかないですよ」と言われたその瞬間、重たい現実がずしりと胸にのしかかってきました。
その現実は、想像を超える孤独と不安、そして重圧でした。
「なぜ自分だけが──」
そう思った瞬間、心の奥で何かが崩れそうになっていました。

誰もわかってくれないこの気持ちも結局自分で抱え込むしかないのかな

その感情に“名前”をつけてみましょう。気づくことが回復の第一歩になります
そのとき、ふと目に入った一冊の本。
それが『レジリエンスの教科書』でした。
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手に取ったのは偶然かもしれません。
ページをめくるうちに、「自分の気持ちを抑え込むのではなく、まず“気づく”だけでいい」という一文が胸に響きました。
それまで自分でも気づけなかった感情が、少しずつ形を持ち始め、やがて静かに整理されていったのです。
著者カレン・ライビッチとアンドリュー・シャテーが伝えるのは、逆境を跳ね返す「心の筋トレ」。
科学的に裏打ちされたトレーニングが、荒れていた心の海を穏やかにしてくれました。
だから今、この記事を読んでいるあなたに届けたい。
もしもあなたが、誰にも言えない悩みやストレスを抱えているなら──
この言葉が、あの日の私のように、あなたの支えになればと願っています。
本書が教えてくれる「レジリエンス」の力とは

「レジリエンス」とは、逆境に押しつぶされずに跳ね返す力。
しかし、それは決して“我慢”や“根性”のことではありません。
本書『レジリエンスの教科書』が教えてくれるのは、自分の感情や思考のクセに「気づき」、それを整え、柔軟に切り替えることでストレスや困難に対処できる“心の筋トレ”です。
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この本では、米ペンシルベニア大学が開発した「PRP(ペン・レジリエンシー・プログラム)」をもとにした7つのスキルを紹介しています。
冒頭にあるEQテスト(感情知能テスト)で、自分自身の傾向を客観的に理解し、最も必要なスキルから重点的に取り組む構成になっているのも特長です。
ここからは、私が実際に日常生活の中で役立ったと感じた、具体的なレジリエンス・スキルの内容を以下にご紹介します。
介護や職場のストレスで感情が揺れ動く日々の中、これらの「心のトレーニング」は、確かに私の支えになってくれました。
感情認識と自己理解
在宅介護を始めたばかりの頃、私はただイライラや不安に押し流される毎日でした。
本書を通じて学んだのは、「自分が今どんな感情を抱えているのか」に気づくことの重要性でした。
たとえば、介護をしていて「なんで私ばかりが…」と焦りや苛立ちを感じるときがあります。
その背景には、「助けてくれる人がいない」「誰にもわかってもらえない」といった孤独感や、「この状況をどうにもできない」という無力感があることに気づきました。
「私は今、無力だと感じているから焦っているんだ」と理解できたとき、感情に振り回されることが少なくなり、深呼吸してから対応する余裕が持てるようになりました。

こんな感情を持ってはいけないって思うほど心が疲れてしまう

まずは『そう感じて当然』と受け止めることから始めてみましょう
このような“自分の心の動きに気づく力”は、介護の場面だけでなく、職場や人間関係の中でもとても役に立っています。
このように「無力に感じる」とは、「自分ひとりではどうにもならない」と思い、心が追い詰められている状態を指しています。
それを言葉で理解することで、感情との距離が取れて、心に少しだけ余白が生まれるのです。
思考の柔軟性
何かうまくいかないとき、「自分はダメだ」「また失敗だ」と、一つの思考に囚われがちです。
レジリエンスを高めるためには、そうした“自動思考”から一歩引いて、多面的に物事を見る視点が必要です。
私も、妻の介護がうまくいかずに途方に暮れていた時期、「なぜ自分ばかりがこんなに苦労するのか」と思い詰めていました。
けれどある日、ふと気づいたのです。
同じ要介護5でも、患者さんの体調や認知症の進行度合い、さらに経済的な事情によって、
私よりももっと過酷な状況で頑張っている人がきっといるのではないかと──。
他人には見えないところで、それぞれが懸命に向き合っている。
その想像を持てたとき、不思議と肩の力が抜け、自分の苦しさも少し和らぎました。

自分ばかりがつらいって思ってしまうのは悪いことですか

そう感じるのは自然なことです。でもそこから視点を変えた自分も、確かにいるのです
視点を変えることは、心の重荷を軽くするための「技術」。
レジリエンスとは、そんな小さな気づきの積み重ねなのだと、私は身をもって実感しています。
小さな達成感が自己効力感につながる
介護や介助には、本当にたくさんの作業があります。
たとえば、食事の介助をして、なんとか妻が食べ終わってくれたとき。家事を終えて、翌日のヘルパーさんの準備が整ったとき。
正直、「しんどいな」と感じることも多いです。
でも、そうした一つひとつの積み重ねが、「今日もなんとかやりきった」という小さな達成感につながっています。
本書では、「何をやっても無駄だ」と感じるようなときこそ、「今日、自分にできる一歩は何か?」と問題を細かく分解して取り組むことの大切さが書かれていました。
介護の現場で実際に、目の前のことに一つずつ取り組むことで、少しずつ自信と前向きな気持ちが育っていくのを、自分の体験からも感じています。
このように、「やっても意味がない」という気持ちのなかにも、確かにある「できたこと」を見つける視点が、自己効力感=「自分にもできる」という感覚につながるのです。
誰にこそ読んでほしいか──自分の気持ちをわかってくれる本

『レジリエンスの教科書』は、特別な人だけのために書かれた本ではありません。
むしろ、「なぜ自分ばかりがこんな目に遭うのか」と感じている人にこそ、手に取ってほしい一冊です。
誰にも言えない不安、家族にさえ理解されないストレス、自分だけが取り残されたような感覚──それは、多くの人が日々抱えている“見えない重荷”です。
この本は「こうすればうまくいく」と押しつけるのではなく、「まず、あなた自身の感情に気づくことから始めよう」と優しく語りかけてくれます。
そして、感情と向き合うための具体的な技術=心のトレーニングを教えてくれます。
ここでは、私自身の経験や周囲の実例を交えながら、「この本が誰にどう役立つのか」をリアルにご紹介します。
職場で孤独やストレスに悩む人へ
「Aさん、本当にやる気あるんですか?」──ある日、年下の上司からそう言われている場面に、私は居合わせました。
Aさんは50代半ば、私と同じく長くこの業界で働いてきた人です。
その言葉を受けた瞬間、彼は何も言い返さず、苦笑いを浮かべていました。
でも、その表情の奥にあったのは、悔しさとやるせなさだったと思います。
年齢を重ねたからこそ抱えるプライド、そして自分なりにやってきたという誇り。
それでも、時代の流れや立場の変化のなかで、言いたいことを飲み込まざるを得ない──
私はその背中に、自分自身を重ねる思いでした。
職場のストレスは見えにくい。
Aさんのように、誰にも言えずに心の中で押し込めてしまう人は少なくありません。
そんなとき、Aさんは『レジリエンスの教科書』という本に出会い、「自分はどう感じているのか」と向き合うことの大切さに気づかされました。
たとえば、「恥ずかしい」「悔しい」「自信がなくなった」といった感情を、まず認めて言葉にするだけでも、気持ちは少し軽くなる。
そして、「本当に自分が悪かったのか?」と冷静に立ち止まって考えることで、反射的に落ち込んだり怒ったりするのではなく、自分で“どう受け止めるか”を選べるようになるのです。
Aさんの姿から、私も多くを学びました。
誰かの経験は、実は自分の心にも響く“レッスン”なのかもしれません。
就活や人生に迷う若者へ
「周りは内定が決まっているのに、私は何も決まっていない」「このままじゃ将来が不安」──そんな声を大学生の甥から聞いたとき、私はこの本をすすめました。
本書は、失敗や未確定な状況を「自分の価値」と結びつけてしまうクセに気づかせてくれます。
そして、「今、何ができるか」を問い直す思考の柔軟性を育ててくれるのです。
甥は、就職活動が思うように進まない中で焦りや不安を感じていました。
でも、あるときこう言ったのです。
「たとえ内定が出ていなくても、自分なりに動いてるし、考えてる。その過程だって意味があると思えるようになった」と言ってきました。
結果だけにとらわれず、「今の自分」を受け入れたことで、先が見えなくても、落ち着いて一歩一歩進もうという気持ちになってきたのです。
そうやって自分を肯定できるようになると、未来への不安も少しずつ和らいでいくのだと、彼の姿を見て実感しました。
育児で感情が揺れ動く家庭人へ
まだ幼い子どもを育てている親であれば、一度は経験するはずです。
何度注意しても片付けない、朝の支度が遅い、ご飯を食べてくれない──
「なんでこんなに言うことを聞かないの?」「もう限界…」と、怒りや苛立ちが積もり積もって爆発しそうになる日々。
私の知人である子育て中の母親も、毎日のように感情の揺れに悩んでいました。
特に、夜泣きがひどい時期は、ほとんど眠れず、夫の協力も得られない中で「なんで私ばっかり…」という孤独と不安に押しつぶされそうだったといいます。
そんな中で出会ったのが、『レジリエンスの教科書』に書かれていた「感情に気づく」「思考にラベルを貼る」という方法でした。
たとえば、寝かしつけがうまくいかず、ついイライラして声を荒げてしまったとき、以前なら「また怒ってしまった…私はダメな母親だ」と自己嫌悪に陥っていたそうです。
でも今は、「これは“眠れていない自分”が感じている怒りなんだな」と、その感情に“ラベル”を貼ることで、「そうか、疲れているから怒りが出てきたんだ」と一歩引いて受け止められるようになったのです。
この“ラベル貼り”は、感情を否定せずに認識するだけのシンプルな方法。
でもそれが、感情に飲み込まれないための第一歩になるのです。
すると、気持ちに少し余裕が生まれ、「怒らないように頑張らなきゃ」と自分を無理に抑えるのではなく、「今の私は、どんな気持ちなんだろう?」とやさしく自分に問いかける習慣が育ちます。
その小さな問いかけが、親としての心を守り、子どもにもより穏やかに向き合える土台になるのだと、彼女は実感しているそうです。
レジリエンスは「心の姿勢」──介護の中で自分を壊さないために

在宅で要介護5の妻を一人で支えることになった私は、正直、何度も限界を感じました。
誰にも弱音を吐けず、「なぜ自分ばかりが」と孤独に押しつぶされそうになったこともあります。
そんなとき、偶然手に取ったのが『レジリエンスの教科書』でした。
この本が教えてくれたのは、「強くあれ」ということではなく、折れそうな心を“そのまま抱えていい”という、しなやかな向き合い方でした。
私自身、この本に出会っていなければ、心が壊れていたかもしれません。
ここでは、私が実際に介護の現場で体験しながら、本から学び、支えられた“心の扱い方”を紹介します。
同じように介護や家庭で心が揺れている方に、少しでもヒントになればと思います。
感情に“名前”をつけることで、のみ込まれない
――「怒り」「焦り」「悲しみ」と付き合う第一歩
在宅介護では、日常の些細なことで感情が揺れます。
たとえば、妻の食事介助がうまくいかないとき、「なんでこんなに手がかかるんだ」とイライラしてしまう。
以前は、そんな自分にまた落ち込み、自己嫌悪の繰り返しでした。
でも、本書が教えてくれた「感情にラベルを貼る」──つまり、「今、私は怒っている」「疲れているんだ」と自分に語りかけることで、その感情に振り回されにくくなったのです。
心の中に“気づきのスペース”ができると、冷静さを取り戻すことができます。
「わかってもらえない」の裏にある、本当の気持ち
――共感を求める前に、自分の感情を整理する
「ヘルパーさんが来てくれるなら楽でしょ?」そんな無神経な一言に、何度も傷ついてきました。
でも本当は、誰かに理解されたいのに、自分でも“しんどさ”をうまく言葉にできていなかった。
本書は、「状況」と「感情」を切り分けて表現する大切さを教えてくれました。
「手伝ってもらっても、心が休まらない」「不安なままなんだ」と、自分の本音を少しずつ言葉にできるようになってから、初めて、人に「助けて」と言えるようになったのです。
「一区切り」で満足することが、自分を守る
――終わりなき介護に、ささやかな達成感を
在宅介護は、どこまでも続くマラソンのよう。
終わりが見えず、「やりきった」と思える瞬間がほとんどありません。
そんな中で、「今日の食事を無事に終えた」「必要なものを準備できた」と、小さな“一区切り”を意識することが、自分を支える力になりました。
本書で提案されていた「完璧より、納得できる一区切り」を意識することで、夜、布団に入るときに「今日もよくやった」と自分を認められるようになったのです。
“元の自分”に戻らなくていい
――「変わった今」を受け入れて、前を向く
介護を始めてから、私の暮らしも、心も大きく変わりました。
「以前のように自由に働けたら」「旅行に行けたら」と思っても、現実はそうはいきません。
でも、『レジリエンスの教科書』が教えてくれたのは、「元に戻る」のではなく、「今に合わせて自分を組み直す力」なのです。
疲れて、気分転換したいときは、妻を4泊5日のショートスティで預かってもらって、高校の友人と旅行もしました。
“前の自分に戻らなきゃ”と焦るのではなく、“今の自分に合ったやり方”を探せばいい。
そう気づいたことで、心に柔らかい光が差し込んできた気がしました。
“頼る”にも努力がいる──その現実に気づいて、気持ちが軽くなった

在宅介護を始めたばかりの頃、周囲の人たちは口をそろえて言いました。
「一人で抱え込まないで」「もっと頼っていいんだよ」──それはもちろん、優しさからの言葉でした。
けれど、私はなぜか素直にうなずけなかった。
どこかに、言葉にできない“違和感”があったのです。
頼るというのは、単に「誰かにお願いする」ことではない。
実際には、段取り、準備、説明、調整、相手への配慮――
たくさんの“見えない作業”をこなさなければ、「頼る」ことすら成り立たないのが現実でした。
それに気づいたとき、「頼ることも疲れる」という本音をようやく考えつきました。
『レジリエンスの教科書』が教えてくれたのは、「うまく頼れない自分」を責めなくていいこと、
そして、「頼らない」という選択も、自分を守る正当な方法であるという考え方でした。
ここでは、「頼る」ことをめぐる私の葛藤と、それをどう乗り越えていったのかをご紹介します。
頼る前に、整える仕事がある
――お願いするための“下ごしらえ”が心をすり減らす
たとえば、ヘルパーさんが来る日には、おむつやケア用品、着替えの準備、必要な物の配置など、
細かい準備が山ほどあります。
調理支援をお願いする日は、娘が献立を決め、食材を揃え、レシピも共有しなければなりません。
「頼る」というのは、単に楽になることではなく、「頼れるように整える」という新たな仕事でもあるのです。
善意で言われる「頼ってね」という言葉が、時にプレッシャーに感じられた理由も、今ではよくわかります。
助けの予定に、自分が合わせなければならない
――“人に頼る”ことが自由を奪う瞬間もある
人に来てもらうには、その人の時間に自分を合わせなければなりません。
たとえこちらが準備万端でも、肝心の介護を受ける妻の体調は日によって違います。
「あと10分で来るから急がなきゃ」「今日は無理かもしれない」と焦る日々。
その結果、人に頼ることで心がすり減る瞬間もあるのだと、ようやく実感しました。
「頼ったから楽になる」──そう単純に割り切れない現実が、介護には確かにあるのです。
「頼らない」ことも、自分を守る選択肢
――自分にとってちょうどいい“頼り方”を選ぶ
『レジリエンスの教科書』を読んで心が軽くなったのは、「全部ちゃんとやらなくていい」と許された気がしたからです。
「今日は自分でやってみよう」「今日は最低限のことだけで終えよう」──そうやって自分の裁量で選ぶことが、心の余裕を生むのだと気づきました。
“頼る”のも、“頼らない”のも、どちらが正解ということではなく、そのときの自分の状態に応じて“選べる”ことが大切なのです。
それに気づいたとき、ようやく私は「頼る」ことの意味を、自分の中で整理することができました。
まとめ:あのとき、この本がなかったら――
私が初めて介護に直面したとき、正直に言えば、どうしていいかわかりませんでした。

もう無理かもしれないって思ったことが何度もあります

そう思ったあなたが今もここにいることそれだけで十分にすごいことなんです
在宅で要介護5の妻を一人で支える現実は、想像以上に重く、孤独で、心が追い詰められていく毎日でした。
「頑張らなければ」「弱音を吐いてはいけない」──そう自分に言い聞かせるほど、心はすり減っていきました。
そんなときに出会ったのが、『レジリエンスの教科書』です。
この本は、「もっと強くなれ」「前向きになれ」と私を追い立てる本ではありませんでした。
むしろ、「今のあなたは、どんな気持ちですか?」と、立ち止まることを許してくれる一冊でした。
- 感情に気づくこと。
- 考え方を一方向に決めつけないこと。
- 小さな達成を認めること。
- 頼れない自分を責めないこと。
本書に書かれていたのは、どれも派手な解決策ではありません。
けれど、介護で心が折れそうだった私にとっては、「自分を壊さずに生き続けるための実践的な知恵」でした。
もしこの本に出会っていなかったら、私は「介護を続ける前に、自分が限界を迎えていた」かもしれません。
レジリエンスとは、逆境を消す力ではなく、逆境の中でも自分を見失わない力なのだと、介護の日々を通して実感しています。
今、同じように介護や家庭、仕事で苦しんでいる方がいるなら──
「あなたが弱いのではない」「やり方を知らなかっただけ」
この本は、そう静かに教えてくれるはずです。
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