2024年4月18日の新聞で「東芝、国内5000人削減」と報じられました。
また、2024年4月26日の毎日新聞によると、東京商工リサーチの調査で、上場企業が早期退職者を募る動きが加速しており、今年1月から4月下旬までで3724人、年間1万人のペースで進んでいると伝えられています。
このような状況で、会社から「早期・希望退職」を強く薦められた場合、どのように対処すれば良いのでしょうか?
早期・希望退職の概要
早期・希望退職の募集は、大手企業がリストラを実施する際によく用いられる方法です。
特別退職金の上乗せや転職支援サービスの提供などのインセンティブを示し、社員に自発的な退職を促します。
会社が早期・希望退職者を募集する理由
会社が早期・希望退職者を募る理由は、大きく以下の3つに分けられます:
コスト削減
市場の不況や収益性の低下が原因で、企業はコスト削減を迫られます。
人件費削減のため、社員に早期・希望退職を募ります。
組織の再構築
技術の進歩や市場の変化に伴い、事業構造を再評価する必要があります。
その結果、特定の職種や部門が不要になり、リストラが行われます。
生産性・効率化の追求
会社全体の効率性や生産性を高めるために、パフォーマンスが低い社員に対して早期退職を促します。
早期・希望退職の進め方
企業が「早期・希望退職者」を募集するプロセスは以下の通りです:
人数の割り振り
事業部や部門ごとにリストラ対象人数を決めます。
社員のランク分け
上司や経営幹部が社員をランク分けします:
- Aランク:会社に必要な社員
- Bランク:辞めてもらいたいが、会社にとって重要ではない社員
- Cランク:絶対辞めてほしいと思っている社員
面談の実施
面談は、早期・希望退職の対象者全員と行います。
面談は、人事部門と部長級の上司と3人で行います。
ただ、面談内容は、社員のランク分けに従って、違ってきます。
そして、面談内容によって自分がリストラ対象かどうかがわかります。
面談は厳しく、応募しない場合の「今後の処遇」にまで触れることもあります。
Cランクの人との面談内容
会社が辞めてもらいたいと考えている社員には、以下のような発言がなされます。
- 君のキャリアはこの会社にないから、転職支援サービスを利用して新しいキャリアを築いてください。
- 会社はあなたに期待していません。残っても良いことはありません。
- 残るなら業績改善プログラム(PIP)を受けてもらいます。
面談を続けるかどうかは会社の判断に委ねられます。
辞めてもらいたい社員が「早期・希望退職に応募します」と言わない限り、面談は続きます。
Cランクの面談を受けた社員の気持ち
面談を受けた社員は以下のように感じることが多いです:
- 会社に愛着があるのに、戦力外通告はつらい。
- 業績で貢献してきたのに、退職を勧められるのは納得できない。
- 新しいキャリアを築くのは難しいと感じ、不安が募る。
まとめ
早期・希望退職の募集は会社のコスト削減や組織再編成、生産性向上のために行われますが、応募しないという選択肢もあります。
次の記事では、「早期・希望退職に応募しない場合の面談対処法」と「リストラを受け入れてキャリアアップする方法」について詳しく解説します。
リストラに直面した際にどのように対応するか、今後のキャリアをどう築くかを一緒に考えていきましょう。